にきびコラム|横浜 川崎 にきび・にきび跡センター

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にきびコラム

にきびを体質改善を図りながら治療するのに、良く使用されるお薬に漢方薬があります。漢方薬ってどんなもので、にきびにはどんなものが使用されるのでしょうか?

漢方ってどういうもの?

image 漢方薬とは、数千年の年月をかけて中国で確立された東洋医学(漢方医学)に基づいて、作られた処方薬のことです。2種類以上の生薬(植物の葉や花・茎・根、菌類などの材料)から構成されています。 西洋医学が「病気」を主体に治していくの対して、東洋医学である漢方医学は、誰もがもともと持っている、「自然治癒力」を高めることを基本にしています。 体質を改善して、バランスを整えることで、症状を改善していく治療ということになるでしょう。

にきび治療における漢方薬の役割は?

にきび治療に漢方薬を使用する場合は、「にきび」を皮膚に限局した疾患とは判断せず、問題点が患者さんの身体のバランス(自律神経系やホルモン系など)の崩れにあると考えます。そのため、処方は患者さんの体格や体質・にきび以外の症状(便秘や生理不順・痒み・冷え・むくみ等)を考慮して決定されるわけです。

にきび治療に使われる漢方薬は?

にきび治療によく使用される漢方薬を紹介してみたいと思います。是非、参考にしてみて下さい。にきびが治りにくい方には、保険治療の中では、一度は試して頂きたい、治療のひとつといえると思っています。

1.体格が良い人

■桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
血行を促し、ホルモンバランスを整え、腸の動きを活発にします。生理痛や冷えやのぼせを改善します。赤ら顔や、真赤で派手な化膿したにきびに有効性が期待できます。

■清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)
化膿傾向が顕著で真赤なにきびにも、白にきびにも有効性があります。顔の炎症を抑える作用で、熱をとるため、発赤・熱感・痒みなどに有効です。

■三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
消炎作用と解毒作用が期待できます。便秘の改善にもなります。痒みを伴うにきびや湿疹、鼻血、目の充血、赤ら顔等に有効です。

2.体格が普通の人

■荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
抗アレルギー作用、解毒作用、造血作用、消炎作用等が期待できます。便秘はなく、にきびは赤く、化膿傾向があるものに使用します。慢性鼻炎やアトピー性皮膚炎をともなうものにも有効です。

■十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
抗アレルギー作用、解毒作用、消炎作用等が期待できます。化膿傾向が強いものや顔面以外にも化膿巣がある場合に有効です。また、痒みが強いにきびに有効です。

■桂枝茯苓丸加意苡仁(けいしぶくりょうがんかよくいにん)
血行促進し、ホルモンバランスを整える為、肌や唇の色・冷え症や生理痛の改善等が期待できます。にきびでは、皮疹が赤黒く、生理時悪化傾向のあるものに有効です。

3.比較的弱い体質の方

■当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
皮疹の赤みが弱く、白にきびのような状態に有効です。冷え症・貧血傾向で、疲労しやすい人に用いるのが一般的です。ホルモンバランスの改善に用いられ、治り難いにきび、生理痛(不順)等の治療、むくみの治療等に使用します。

■加味逍遥散(かみしょうようさん)
生理時の悪化傾向のあるものに有効です。その他、不安・不眠・生理痛・冷え・疲れ、肩こり、便秘などの症状の改善にも使用します。

※上記で掲載している漢方薬は医療用漢方製剤であり、医師の処方が必要です。

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